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高校生、フィリピン留学での感動が「号泣」レベル

ボーイズたちの号泣に誰もが感動?!
ボーイズたちの号泣に誰もが感動?!

◆まるで水を得た魚のよう・・・

フィリピン留学にやって来る高校生の感動が「号泣」レベルです。

 

この夏、私どもの英語学校ウィルに留学してくれた高校生Rさん(高2、女性、4週間留学)。卒業スピーチの最中、先生の他の生徒の前で思い出を体験を語りながら込み上げるものがあったのでしょう。あふれ出る涙を流さないよう天井を見上げること三度。そのたびに司会の先生に背中をさすってもらいながら“最高にハッピーでした”スピーチを終えてくれました。

 

友達同士で参加してくれた高校3年生三人組、学校での通称「ボーイズ」たち(高3、男性、4週間通称“ボーイズ”)。送別BBQパーティーでは大いに食し、語り、笑い、ハグし、先生や仲間たちとの別れを惜しみ、再会を約束しました。しかし、帰っていく先生たちといよいよ本当に「さよなら?!」と悟ったボーイズたち、「さよならイヤだ~」「帰りたくな~い」といって号泣の合唱。

 

フィリピンのドゥマゲッティという街で英語学校を開校して今年で6年になります。さまざまな年代の生徒さんが留学してくださるなか、一番感動して帰っていかれるのが10代後半から20代前半の高校生、大学生たちです。入学後の姿を拝見していると、日に日に瞳に英気がみなぎってきます。まるで水を得た魚のよう・・・

空飛ぶ(?)高校生レオ君@シキホール島2018
空飛ぶ(?)高校生レオ君@シキホール島2018

◆「高校生英語キャンプ」が年々バージョンアップ

経営者としてはこんな高校生の目覚ましい変化・成長ぶりに感動されられないはずがありません。やりがい感は最大級。そのため当校では高校生の受け入れに力を入れています。

 

少しでも参加しやすい価格で充実した時間を過ごしていただきたい! そんな思いで3年前から年に2回(春休み/夏休み)、「高校生英語キャンプ」を開催しています。例年好評で、今年の夏は過去最高の8名の高校生が参加してくださいました。

 

「高校生英語キャンプ」の概要を簡単にご説明します。7月下旬から8月頭にかけて1314日(ちなみに費用は「若者応援価格」の138,000円)、平日は18時間レッスン(6hマンツーマン+2hグループ)。土日には教師といっしょにシキホール島に行って1泊2日。今年初の試みとして現地高校生との交流会を行いました。これがまた大変な盛り上がりをみせました。<写真>

 

こうして2週間はあっと言う間に過ぎ、冒頭ご紹介したような“涙の別れ”ならぬ“号泣の別れ”で幕を閉じました。「ウィルは僕の第二の故郷です!」「絶対、絶対、戻ってきます!!」の嬉しい言葉を残して・・・・

シキホール島上陸!:ポーズが決まってます(上3名が通称”ボーイズ”です)
シキホール島上陸!:ポーズが決まってます(上3名が通称”ボーイズ”です)

◆なぜ高校生はこんなに感動するのか?

何歳になっても留学は心躍る体験です。年齢かかわらず、ほとんどの方が留学も最後のころになると、顔を輝かせて「思い切って来てよかったです」とおっしゃって下さいます。

 

しかし、繰り返しになりますが、なんといっても「えっ、そんなに?!」とこちらが感動するほど感動してくれるのは高校生です。彼・彼女らは、時を惜しむかのように、外国人・日本人問わずさまざまな方と交流し、学校のイベントには全力投球、何よりも英語で語り合い分かり合うことの喜びに目覚めます。

 

今回のボーイズたちは、「これまで中学からずっと英語を勉強して、というかさせられてきて一度も面白いなんて思ったことない。けど、ここにきて面白いって初めて思った!」と、これまた時を惜しむかのように英語学習にも熱が入ります。その姿はまるで「英語」というエキサイティング・ワールドに初めて足を踏み入れた果敢なチャレンジャーのようです。

 

何が高校生をこれほどまでに感動させるのでしょうか? 

この問題を、彼・彼女らがいま人生のどのようなステージにいるのか、どのような所・位置に立たされているのか、この点に注目して考えてみたいと思います。

もう最高!@「高校生英語キャンプ」
もう最高!@「高校生英語キャンプ」

◆発達心理学的には「アイデンティティ確立」時期

発達心理学者のエリクソン,E.H.は、人間は生涯にわたって成長・発達するものと考え「ライスサイクル論を」提唱。人間の発達段階を8つのライフステージに分けて、各段階にはクリアしなければならない発達課題があり、その課題の達成は社会との相互作用によって進むと考えました。

 

この説によれば、「青年期(1319歳ごろ)」の課題は、「アイデンティティ」を確立することです。他のライフステージの課題に比べて達成がもっとも難しいとされています。

 

エリクソンがこの説を提唱して以降、「アイデンティティ」という言葉は日本でも日常生活で使われるほど有名になりました。「自分とは何者か?」「何のために生きているのか/生きていくのか?」「将来、どんな職業に就くのか?」などある個人をその人たらしめる重要な問いです。

 

これらの問に、即、明確に答えられる人なんていないのではないでしょうか。問に答えるというより、それらを自問自答するなかで、「私は私、ほかの誰でもない私。そして、そんな私でOK。私にはこれからも生きていく意味・意義がある」という感覚を持てるようになる、それがエリクソンの言う「アイデンティティの確立」なのではないかと思います。

 

いわゆる「ひきこもり」や「ニート」と呼ばれる人たちの中にはこれに失敗した人が多いととも言われています。

第5段階「青年期」:「アイデンティティ確立」という最難関の課題が
第5段階「青年期」:「アイデンティティ確立」という最難関の課題が

◆体験こそが新たな地平を拓く

ではどうしたら、そんな感覚を持てるようになるのでしょうか。じっと机に向かって考えていても達成できません。さまざまな体験をするなかで自ずと気づいていく、分かってくる要素が大きいからです。

 

「高校生はなぜ留学で?」の理由が少し見えてきました。キーワードは、“経験”・“体験”です。もちろん、日本でもいろいろな経験はできます。勉強、部活、旅行、恋愛、けんかなどなど・・・。

 

しかし、海外留学は、経験という点で全く違った地平を拓いてくれます。海外の生活そのものが刺激的です。未知のヒト、未知のモノにたくさん出会うことで、「多様性」の魅力に心奪われます。日本では見えなかった可能性が見えてくることがあるかもしれません。

 

海外留学が高校生を感動させるのは、今まさにそういった体験を渇望としている時も時、ココに来なかったら決して出会うことのなかったヒトに会い、見ることことのできなかったモノを見、考えたこともなかったコトを考えられた、これらすべてのことが「感動の嵐」となって彼・彼女らに襲い掛かるからではないでしょうか。

 

そして、もしかしたらこの「感動の嵐」のなかで何か自分にとってとても大切なことが見つかるかもしれない、自分が本当にやりたかったことが見えてくるかもしれない、こんな期待感が高校生をこれほど感動させるのではないでしょうか

シキホール島の現地高校生ともすぐに仲良しに
シキホール島の現地高校生ともすぐに仲良しに

◆頭の中の地図をアップデート!

「この世界にはいろいろな価値観や生き方が存在する」といくら教えられても、日本はそんな多様性を実感しにくい社会です。異文化体験が乏しい日本人だからこそ、柔軟性に富み感性が豊かな高校生・大学生のうちに海外に出ることの意味は途方もなく大きいと感じます。

 

ある高校生がこんなふうに思っていたとします。大人になって働くということ=「索漠とした満員電車に乗って会社に行き長時間労働でくたびれ果てた姿で帰路につくこと」「社畜になってプライベートも家庭生活も犠牲にすること」と。その高校生がフィリピンの田舎町ドゥマゲッティにやって来たら何を感じ、何を思うでしょうか。

 

「なんだ、ここのフィリピン人は満員電車なんて一度も乗ったことがないんだ」、「仕事は午後5時ピッタリに終えて楽しそうに家族が待っている帰っていくじゃないか」。そんな日本と真逆の働き方を見ただけで働くことに希望を持てるようになるかもしれません。

 

フィリピンを礼賛しているわけではありません。あまりのスローテンポにイラつくこともあります。あまりの緊張感のなさにガクッとくることもあります。

 

しかし、日本しか見たことがない、日本人としか話したことがない彼・彼女らにとって、フィリピン人の考え方、働き方、生き方はきっと新鮮でしょう。そして、ふと肩の力を抜いて思うかもしれません。「別に日本で働かなくたっていいんじゃないか」と・・・。

頭の中の地図をアップデートすると・・・「世界が広がる?!」
頭の中の地図をアップデートすると・・・「世界が広がる?!」

◆最後に:高校生・大学生に贈る言葉

大手留学代理店School with代表の太田英基氏は、その著書『日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く―自分の人生に「世界」という選択肢を持っているか?』のなかで若い世代の仲間たちに向けてこんなことを言っています。

 

頭の中にある「日本地図」を、今すぐ「世界地図」に塗り変えよう。

人生に、「世界を舞台にする」という選択肢を加えるんだ。

それだけで、思考が変わる。行動が変わる。

僕らの可能性は、今の何倍以上にも広がっていく。

 

今年当校に留学してくれた高校生たち、きっと今ごろ日本に帰ってアイデンティティをめぐって自問自答を繰り返していることでしょう。そんな彼・彼女らに向けて、上記の太田氏の粋なメッセージを贈りたいと思います。

◆【見て感じるフィリピン留学#6】高校生・大学生限定特別プログラム

私が代表を務めるウィルイングリッシュアカデミー@フィリピン・ドゥマゲッティが2019年春に実施した

「高校生・大学生限定特別プログラム」の様子を動画にてご覧ください!

 

「ウィル・イングリッシュ・アカデミー公式Youtubeチャネル」https://www.youtube.com/channel/UCk5mae6HEZB9kgCvtWOf5UAにて配信中の動画です。

◆【見て感じるフィリピン留学#18】高校生限定夏休み特別プログラム

 

同じく私が代表を務めるウィルイングリッシュアカデミー@フィリピン・ドゥマゲッティが2019年夏に実施した

「高校生限定夏休み特別プログラム」の様子を動画にてご覧ください!

 

「ウィル・イングリッシュ・アカデミー公式Youtubeチャネル」https://www.youtube.com/channel/UCk5mae6HEZB9kgCvtWOf5UAにて配信中の動画です。

【筆者紹介】平山順子  

元名古屋大教育学部准教授(発達心理学Ph.D)

共著書『家族心理学への招待』(ミネルヴァ書房、2019年現在、第2班9刷発行のロングセラー)

現在、フィリピンで英語学校「ウィル・イングリッシュ・アカデミー」を経営。発達心理学の視点から子育てを応援サイト「ワクワク育児革命~子育て・夫婦関係に悩むママ・パパのために」運営。

 

【お願い】英語学校ウィルは地元少年サッカーチームSPARTAN FC(貧困家庭の子どもたちが中心)のスポンサーをしています。地元リーグで準優勝を飾る強豪(?!)なのですが、靴はボロボロ、ボールはボコボコが悩み。中古のサッカー用品(靴7~17歳)を寄付してただけませんか? 「お問い合せ」でご連絡下さい。