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フィリピン留学の醍醐味ー人を癒し・ハッピーにする力が半端ない

人を癒し・ハッピーにする力が半端ない当校の楽しい教師たち(中央が筆者)
人を癒し・ハッピーにする力が半端ない当校の楽しい教師たち(中央が筆者)

◆フィリピン留学「たいしたことないんじゃない」と思っていたのに・・・

最近、私は、ますますフィリピン留学って素晴らしいなと思っています。

 

留学費用が安い、日本に近い、短期間でもOK。いわゆるの上、マンツーマンレッスン中心なのでコスパがいい。ここまではよく言われていることです。

 

しかし、私が最近ますますフィリピン留学って素晴らしいなと思っているのはこれだけの理由ではありません。人を癒し・ハッピーにする力が半端ないのです。この記事では、この点についてお話したいと思います。

 

たいていの日本人は、フィリピンって英語が公用語とは言っても英語母語国ではないし、フィリピン人の英語はきっとたいしたことないと思っています。フィリピン留学を決めた人でさえ、そんな若干”なめた”気持ちでやってきます。実は、私も7年前初めてのフィリピン留学に旅立つとき、正直、そんな気持ちでした。 

◆フィリピン人教師との人間的交流が私を変えた

ところが、2~3日も経つと、これはもしかしたら物凄いかもと思い始めました。いい意味で期待を裏切られ、心が躍動し始めました。

 

フィリピン人が思っていた以上に英語をしゃべれる(短所については「フィリピン留学の泣き所-ココさえクリアできれば・・・」)、発音もいい、それだけではありません。私が驚いたのは、フィリピン人教師の態度が全くビジネスライクでないことでした。私を仕事上のお客さんとしてではなく、一人の人間として向き合ってくれたので魂の触れ合いともいえる深く温かい交流ができたことでした。

 

以前、日本で「イーオン」などいくつかの英会話学校に通ったことがありますが、マンツーマンレッスンであっても、教師にとってあくまで私は客の一人でした。教師と向かい合ってレッスンを始めた私にこの先生のことをもっと知りたい、逆にこの先生に自分のことをもって知ってもらいたいという気は微塵も起きませんでした。客であることに変わりないし、講師も仕事で教えているので、批判・非難すべきではありませんが・・・。

 

ところが、フィリピン人教師たちは、私の話(といってひさしぶりの英語でなかなかうまく話せなかったのですが、実に辛抱強く)親身に耳を傾けてくれたのでした。その真摯な傾聴の姿勢に、こちらもますます自分の過去・現在・未来を語りたくなりました。一流のカウンセラーのカウンセリングを受けているような不思議な受容され感でした。 

ウィルの先生とドゥマゲッティの街が大好き「われらがHさん」(4回目ご留学中)
ウィルの先生とドゥマゲッティの街が大好き「われらがHさん」(4回目ご留学中)

◆「どうせ私なんて」といつしか思わなくなり・・・

  その当時の私はといえば、5年近いうつの闘病生活を経てようやく少しだけ何かができるようになってきた頃でした。といっても、未来に展望はなく、目の前は真っ暗。どこに向かい、何をするのか、いやそもそも何かできるのか、全く何も見えない状態でした。うつ病にかかり、それまで取り組んできた研究・仕事を辞めざるを得なくなったからです。ただただ、挫折感と「落ちこぼれ」感に打ちひしがれていました。

 

自分以外のすべての人がみな幸せそうに見えて、どうせ誰もこんな私の気持ちなんてわかってくれるはずがない、と心を閉ざしてきました。ところが、私はいま会ったばかりのフィリピン人講師たちに、一所懸命、自分の過去・現在・未来を語ろうとしている、これは一体何なのだろうと驚きました。

 

7~8名のフィリピン人教師から英語レッスンというより極上の「カウンセリング」を2週間受け続けた私でしたが、この過程で私の挫折感・落ちこぼれ感は消えていました。全く予想もしていなかった展開でした。 

 

「そうだ、自分で学校を作ろう!」

こうして私は直感しました。「フィリピン留学には人を癒し・人をハッピーにする力がある」と。だったら自分で英語学校を作ったら素敵だなと思い始めていました。

 

当時留学した英語学校は悪くはありませんでしたが、もっともっと改善の余地があると思えました。もっと治安のいい地に、もっと快適な施設を作り、何よりもっと英語力も人間力も優れた教師を雇ってと・・・夢は膨らむ一方。

 

私の理想を体現した学校に、私同様、”生きづらさ”を抱えた日本人に来ていただき、癒され、ハッピーになって帰っていただけたら、どんなにいいだろう!

 

 

もともと猪突猛進タイプの人間。そうなると、周りの制止も忠告も一切耳に入らなくなります。思い立ったが吉日とばかり始めたのが、現在、ドゥマゲッティという地方都市に開設した「ウィル・イングリッシュ・アカデミー」です。

ご留学中の世界的著名ライターFさん:6周年記念パーティーでは大活躍
ご留学中の世界的著名ライターFさん:6周年記念パーティーでは大活躍

◆やっぱり私の直感は当たっていた!

 

 このように自分の直感から始めた学校でしたが、生徒さんの様子を見たり、お話するなかで私の直感は当たっていたとの思いを強くするこのごろです。

 

たとえば、有名国立大学T大学を卒業するも2年連続で就活に失敗したFさん(24歳)。2年目の就活終了度、ウィルで4週間の留学してくださいました。最初お目にかかったとき、思わず「少し暗め?」「真面目過ぎる感じかも」と思ってしまいました。

 

ところが、2週間に入った頃から表情が明るくなり、持ち前の語彙力と文法力のおかげが英会話力がメキメキ上達。それだけならふつうの留学ですが、最終週には「フィリピンいいですね。もう、なんだけそこら辺で店でも開いて生きていくのもありかな」と笑って話されるほどに明るくなられました。(後日談ながら、Fさんはドゥマゲッティでお店を開くことなく、研究者への道を歩むべく世界的に有名なH大を目指すことになりました)

 

仕事が忙しすぎてやっと1週間だけ休みが取れたといって留学された30代女性Rさん。送別会を兼ねたBBQパーティーのとき、感極まったといった表情で私に話しかけてきてくださいました。「思い切ってきて、本当によかったです」「素敵な先生たちで・・」「実は、ここに来る前、ずっと胃が痛かったんです。それがなぜだか治って」「気持ちが切り替わったというか・・・」と目にはうっすら涙さえうかべて今回の留学を絶賛してくださいました。「今の生活・働き方のこと、帰ったらもう一度じっくり考え直しています」の言葉とおり、きっとベターライフを見つけてくれることでしょう。

◆いまだ近代化・西洋化されていない国ならでは

 このようにフィリピン留学が人を癒し・ハッピーにする力をもつのは、フィリピンが発展途上国であることと大きく関係していると思います。彼らの価値観は、西洋化・近代化されていません。一所懸命働くことに、(今のところ)全く価値を置いていません。それより、家族と平穏に暮らすこと、そのことが一番大切と考えています。

 

たとえば、日曜日や夜の追加レッスンを頼んでも「やってもいいです」と申し出る先生はいません(時給がプラスされるにもかかわらず)。彼・彼女らにとってはまず平穏な生活ありき、その生活を維持するためにお金は必要だけど、それを越えてまで仕事をしたくないというのが本音だからです。

 

対して、日本は、多くの現役世代の人(特に男性)にとって、まず優先すべきは「仕事」です。そこで業績をあげ、周囲に評価されることに価値を置いています。私も然りでした。40代は、研究で業績をあげ評価されることが一番の大切だと思っていまいました。「1本でも多く論文を書く」「社会的に評価される研究をする」ことに賭けていました。

 

そんな無理を重ねた結果のうつ病でした。もうこれ以上は頑張れないと体・脳が悲鳴を上げたのです。健康だとか、家族や友人とののんびり過ごす時間だったり、本来もっと大切にすべきものを無視した罰を受けたのでしょう。 

◆業績・生産性・効率、いっさい無関心・無縁のフィリピン人

一方、フィリピンは業績だとか生産性だと効率だとか、西洋近代社会を支えてきた価値観には無関心・無縁です。できないことはできない、無理したくない、がんばりたくないの超マイペースです。

 

そんな彼らの一貫して無理しない・がんばらない態度は、日本人留学生には目から鱗です。そうかこんなんでも人は生きていけるのか、いや、こんなんだから楽しく生きていけるのかと気づかされます。マニラ・セブなどの大都市は別ですが、少なくとも当校のあるドゥマゲティは、まだのんびりした空気が地域・社会全体を覆っています。

 

こんな空気感も、人を癒し・ハッピーにする力につながっているように思えます。6年連続で当校に留学してくださっているBさんは、空港から学校に向かうトライシクルの中で「あ~、いいですね。この空気感。なんだかほっとします」とおっしゃっていました。

街中を走るトライシクル(町まで2キロ約30円)
街中を走るトライシクル(町まで2キロ約30円)

◆フィリピン留学の醍醐味

卒業生を見送っていて感動する(経営者冥利に尽きる)のは、最初いらしたときより数段明るくハッピーな顔になって帰っていかれることです。

 

西洋近代社会は、私たちにひたらす生産性・効率性・収益性を求めてきます。それができない人は「落ちこぼれ」です。ごく一部の成功者を除いて、日本では65歳になっても、望まずして働かざるを得ない人を大量発生させています。

 

果たして、そんな人生でいいのか? フィリピン留学はそんな根源的な問いを投げかけてくれます。自分自身のフィリピン留学体験、そして、6年間フィリピンで英語学校を経営してきた経験から言います。フィリピン留学の醍醐味は、下記の2つです。

 

(1)  深い人間的交流ができる

(2)  生き方のリセットができる

 

で英語留学、しかもマンツーマン中心だからコスパがいい。それだけの理由で留学していただいて結構です。

しかし、あなたはそれ以上の副産物を手にされことでしょう、そして、それはこれからのあなたの人生に必ずやプラスの影響を

与えてくれることでしょう。 

【筆者紹介】平山順子

 

元名古屋大教育学部准教授(発達心理学Ph.D)

共著書『家族心理学への招待』(ミネルヴァ書房、2019年現在、第2班9刷発行のロングセラー)

現在、フィリピンで英語学校「ウィル・イングリッシュ・アカデミー」を経営

【お願い】ウィルは地元少年サッカーチームSPARTAN FC(貧困家庭の子どもたちが中心)のスポンサーをしています。地元リーグで準優勝を飾る強豪(?!)なのですが、靴はボロボロ、ボールはボコボコが悩み。中古のサッカー用品(靴7~17歳)を寄付してただけませんか? 「お問い合せ」でご連絡下さい。